遺品整理を始めるための準備と計画の立て方について

遺品整理に思った以上に時間がかかり、仕事や生活に支障が出てしまう人は少なくありません。しっかりと計画を立て入念に準備をしてから始めることが、遺品整理で疲れを残さないコツとも言えます。

同居している家族の遺品整理を行うのであれば、わざわざ出かける必要もありませんし荷物の量も把握できているはずです。

しかし多くの場合、離れたところに住む親族や親の遺品整理を行うため、どこに何があるかすらわかっていないでしょう。場合によっては複数の親族が集まる必要もあり、全員の予定を合わせることから始めなければなりません。

遺品整理を始める前にまずやらなければならないのは、誰がいつ行うのかを決めることです。勝手に処分したなどと言われないためにも、身内全員に声をかけておくことが大事でしょう。

遺品整理は大掃除を兼ねているとも言えるため、家具や家電の処分、リサイクル業者への売却の手配も必要です。掃除道具はあるでしょうが、ゴミ袋やガムテープは多めに用意しておき、軍手やマスクも忘れないようにしましょう。

各自治体でごみの収集日が異なるため、すぐに捨てられないものをどうするかの計画も大切です。遺産として相続するもの、ゴミとして処分するものを分けるだけでもかなり時間がかかるでしょう。

賃貸の場合は明け渡しの期日なども考慮して、遺品整理のスケジュールを立てる必要があります。荷物の量を確認するために下見の日を設けておくと、実際の作業量に見合ったスケジュールが立てられるでしょう。

全てを自分たちで行う場合でも、遺品整理には10万円近くの費用がかかると言われています。荷物が少なければ費用も抑えられますが、家1軒分の家財を処分、整理するとなれば廃棄も専門業者に依頼することになります。

運搬に使用する車、駐車場代など全ての費用を算出し、誰がどの程度負担するのかも決めておいてください。業者に遺品整理をする場合、料金はそれなりにかかりますが時間は大幅に短縮できます。

身内だけで行った時との金額差を知るために、いくつかの業者に見積もりを依頼するのもお勧めです。自分で整理した方が良いのか、業者に任せた方が良いのかの判断は見積もりを取った後でも遅くありません。

遺品整理を無計画で行うと時間がかかるだけでなく、親族間で思わぬトラブルが起きることもあります。時間とお金に余裕を持つためにも、早めに準備に取り掛かること、必要に応じて業者を利用することも検討してください。