心情的に遺品整理がつらいと感じたらどう乗り越えるの?
親族を亡くした悲しみが蘇ってくるので、遺品整理がつらいと感じる人は少なくありません。どうやって悲しみを乗り越えれば良いのか、その方法についてお伝えします。
身近な人を亡くした人の多くが、時間が経つほどに寂しさや悲しさを少しずつ実感すると言います。亡くなった直後はショックの方が大きかったり、告別式や葬儀の準備などに追われて自分の感情に向き合う暇もありません。
遺品整理を行うのは四十九日前後という人が多いですが、その頃にちょうど亡くなったことを実感し始めるのでしょう。荷物を片付ける時に、その思いがさらに強くなりつらく感じるのは当然のこととも言えます。
他の人から見れば不用品としか思えないものも、思い出の品だと思うと処分を決めることもできないはずです。こうした気持ちになるのは自分だけでなく、誰もが通る道なのだと知ることがつらさを乗り越えるための第一歩になるでしょう。
辛さを感じる理由は故人との思い出が呼び起こされるだけでなく、遺品をどう処理すれば良いかわからないからでもあります。全ての遺品を残すわけにはいかないものの、捨ててしまうことに罪悪感を感じる人もいるでしょう。
亡くなる直前まで使っていたものを自分の判断で捨ててしまうのは、確かに難しいことかもしれません。こういう場合には、他の親族と一緒に遺品整理を行うことでつらさを軽減できるのではないでしょうか。
何を捨てるか残すかを話し合って決めれば、一存で決めてしまったという気持ちの負担も減らせます。思い出話で悲しみが募ることもありますが、気持ちを打ち明けることでラクになれることも少なくないはずです。
どうしても遺品整理に向き合う気持ちになれない時は、料金がかかりますが業者に依頼してしまうのも一つの方法です。遺産になるものや形見分けしたいものだけを分けておき、それ以外は仕事として整理してくれる人に任せるということです。
残すべきものの仕分け方や形見分けの方法など、遺品整理業者だからこそのアドバイスをもらうこともできます。第三者を入れることで整理に集中することができ、整理が終わった頃には気持ちもスッキリしたという人は少なくありません。
感情を無理に抑える必要はありませんが、上手に向き合う方法を知ることで前向きな気持ちに変えることができるでしょう。
人の死を受け入れるのは簡単なことではありません。ただ、それを乗り越えて故人の思い出を整理するのは、残された親族の大事な役目でもあります。