いつまでに遺品整理を終わらせるべきなの?時期について
気持ちを上手く切り替えられず後回しにしがちな遺品整理ですが、早めに終わらせた方が良いケースも少なくありません。ここでは、いつまでに全ての整理を終わらせるべきなのか、その理由と時期についてお伝えします。
遺品整理を行わなければならない場所が賃貸の場合、時期を遅らせれば賃貸料金を払い続けることになります。契約者が亡くなったとしても、部屋の明け渡しをしなければ賃貸契約が無効になることはありません。
相続者の負担を減らすためにも月末か翌月末までには、遺品整理を終わらせるのが理想です。ほとんどの賃貸契約では退去の際に1か月前の告知が義務付けられていますが、死亡の際は別ということもあります。
不動産会社に賃料の支払い義務が発生する期日を事前に確認しておくと、遺品整理を行う時期を決めるのにも役立つでしょう。
荷物を片づけたり掃除したりだけが遺品整理ではなく、持ち物を整理することで遺産を把握する意味もあります。遺言書がある場合は財産や分与の方法などもわかりやすいですが、そうでない場合は財産と負債を早めに知ることが大事です。
借金が財産を上回る時には相続放棄することも可能で、それを考えるための期間として3ヶ月の猶予期間があります。遺産整理を3ヶ月以内に終わらせれば、相続するかどうかを親族間で話し合うことも可能なはずです。
一度放棄した相続権を取り消すことはできないため、じっくりと検討する時間を取れるようにしましょう。相続した場合は課税対象の申告と納税義務も発生し、この期限は10カ月以内となっているので気を付けてください。
親族が集まる時間が取れなかったり、気持ちの負担が大きく遺品整理できないという人もいます。こういう時は遺品整理業者を利用するのも、一つの方法です。
財産の仕分けは親族が行う必要がありますが、その他の部分を業者に任せれば時間の節約になります。手間と時間のかかる作業を業者に依頼することで、財産を把握する作業に専念することもできるでしょう。
相続に関係する人が全員集まれるタイミングで財産だけを整理、その他を業者に任せるという利用の仕方も多いようです。業者を手軽に探せる一括見積もりサイトもあるので、まずは見積もりを取ってみるのも良いかもしれません。
後々のトラブルを避けるためには、遅くとも3ヶ月以内に遺品整理を終わらせておいた方が良いでしょう。故人のために身の周りを整理すると思えば、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。