孤独死をした故人の遺品整理は何から始めるの？

孤独死した親族の遺品整理は付き合いがほとんどないことが多く、何から手を付ければ良いかわからない人も多いようです。ここでは通常とは違うなくなり方をした場合に、どう遺品整理を進めていけば良いのかについてまとめてみました。

身内が遠方にしかいなかったり、近所付き合いをしていなかったりすると孤独死の発見が遅れます。遺体の発見が遅れると死臭がひどくなるだけでなく、害虫などが発生していることもあります。

集合住宅での孤独死発見のきっかけは、こうしたニオイで異常を察知した住民からの通報が多いそうです。部屋の外にも漏れるニオイが発生しているということは、室内では耐えられないほどの悪臭と考えて良いでしょう。

大事なものを遺品から見付けたくても、家に足を踏み入れられないという親族も少なくありません。遺品整理を行うためには消臭することが先決と言えるため、特殊清掃の手配をすることがだいじです。

室内の状況によっては、親族でも中に入ることに抵抗を感じる孤独死の現場もあります。このような場合には、特殊清掃と遺品整理を同時に行ってくれる業者に作業を依頼できます。

室内の様子を見て遺品整理と特殊清掃の見積もりを出してくれますし、親族が立ち会わなくても大丈夫です。ニオイが外に漏れるとクレームになることもあるため、見積もり依頼は迅速に行いできるだけ早めに業者を決めましょう。

特殊清掃も遺品整理も状況や部屋の広さ、数などに応じて料金が決まります。複数業者に見積もり依頼し、相場を掴んでから業者を決めるのが失敗しないコツです。

孤独死の現場にあった家財道具の多くは、死臭などが染みついてしまい使い続けるのは難しいでしょう。遺品を仕分けしてもらい、大事な書類や資産価値のあるものだけを残す人がほとんどなのはそのためです。

業者には遺品整理や清掃だけでなく、家財や家電の処分やごみの廃棄を依頼することもできます。通常の遺品整理と違い、リサイクルできる遺品も少ないですが場合によっては買い取ってくれることもあります。

孤独死した個人の遺品整理を始める時は、できるだけまとめて作業依頼できる業者を選びましょう。全ての作業を一貫して行う業者探しには、一括見積もりサイトも便利に使えます。

孤独死は高齢者に限ったことではなく、誰の身にも起こり得ることだと言われています。早めに遺品整理することで故人の供養にもなり、残された親族も気持ちの切り替えができるでしょう。